製造業向け設計支援
製造業向け設計支援

「設計の自動化」を中枢とした
製造業の革新を進める

製造業向け設計支援
大川 瑞葉
2011年度入社
上智大学大学院
理工学専攻
ものづくりの未来につながる仕事

ものづくりの未来につながる仕事

私が所属する部署では、3DCADやCAE(解析ソフト)を通して製造業のお客さまの設計業務を支援しています。その中で私が担当しているのが、3D CADをベースとした自動設計ツールTactonです。3D CADにおける自動設計では、蓄積した設計情報を有効に利用して設計業務の迅速化と品質向上を実現することができますが、より大きな視点で見ると営業・設計・調達といった製造業全体の効率化が可能ともいえます。一般的に製造業の企業は、PLM (製品ライフサイクル管理システム)、ERP(基幹業務システム)などを基盤に生産活動や企業経営を行っています。そうしたシステムと自動設計ツールTactonが連携することで、「顧客の要望を受けて、速やかに見積りが作成できる」「受注と同時に、設計を起点としたものづくりがスタートする」そして「多品種少量生産を柔軟にこなすマスカスタマイゼーションが実現する」という未来を描くことができます。

いろいろな製品の設計を読み解く面白さ

いろいろな製品の設計を読み解く面白さ

現在はTactonのプロダクトマネージャ兼技術担当として働いています。プロダクトマネージャとしては製品の短期的あるいは長期的なアクションプランの立案や実行、売上管理、さらには開発元(スウェーデン)とWeb会議で営業や技術についての情報交換を行います。時には現地へ出向いて、新規機能や開発ノウハウに関するトレーニングを受講することもあります。一方で技術担当としては、お客さまの要望をヒアリングし、自ら手を動かしてお客さまの製品専用のプログラムを書くこともあります。私のお客さまは、プレス機、搬送機器、エレベータといった大型の機械から車椅子まで、非常に多岐にわたります。お客さまによって3DCADへの理解が異なり、各企業に独自の設計文化がありますから、満足いただけるプログラムをつくり上げるのは容易ではありません。しかしいろいろな工業製品に触れて、その設計を自動化するために、設計意図を一つひとつ読み解いていく過程はなかなか面白いものです。

SCHEDULE

ある1日の流れ

  • 9:30

    出張
    現地集合(名古屋)
    顧客訪問
    (製品デモンストレーション)

  • 11:30

    昼食・移動
    (大阪へ)

  • 13:00

    顧客訪問
    (開発内容の打ち合わせ)

  • 14:00

    移動・移動中に
    メール返信

  • 15:00

    顧客訪問
    (製品デモンストレーション)

  • 17:00

    予定終了
    そのまま退社

入社1年目で任されたプロダクトマネージャ

KKEで働いて、自分の性格にぴったりだと感じるのが、「やる気と根拠があれば仕事を任せてくれる」ということです。私は入社1年目に、モーターやセンサーを使った電子機器の設計を支援する電磁場解析ソフトのプロダクトマネージャを任せてもらいました。会社として新たに立ち上げる新製品だったため社内に知見がなく、自力で学びながら、開発元(カナダおよびチュニジア)と技術的・営業的な情報交換をしなくてはならず大変でした。それでも、何とか当時の下手な英語で食らい付いて仕事をこなすことができました。そのころの経験から得た「ビジネスでは正々堂々と人や物事に向き合う」「社内はもちろん、開発元や代理店とは頻繁に情報を交換する」といった仕事へのスタンスは、今も大いに役に立っています。直近の目標はTactonが持つ価値をもっと広めること。さらに将来は、ネットワーク力や情報収集力を高めることで、Tactonのような製造業の革新を引き起こす製品を自ら見つけ出す仕事ができるようになりたいと思います。