構造設計・風力発電設備
構造設計・風力発電設備

国内外の企業、専門家をつなぎ
風力発電の普及に貢献する

構造設計・風力発電設備
マテオ・アライアルベル
2010年度入社
東北大学
工学研究科 都市・建築学専攻
風力発電の国内トップランナーとして

風力発電の国内トップランナーとして

再生可能エネルギーの1つとして、欧州を中心に設置規模を拡大してきた風力発電。エネルギーの創出はもちろん、新たな産業という観点からも注目を集める分野です。世界で50万人の雇用を生んでおり、日本でもその1%の5,000人が雇用されています。日本では、取り組みが遅れていますが、2014年 の「発電用風力設備に関する技術基準を定める省令」の改正に伴い、発電用風力設備について電気事業法による工事計画に関する審査が義務付けられるなど、普及に向けた環境整備が着々と進められています。そうした中でKKEは、設計事務所として唯一、発電用風力設備支持物(タワー・基礎)の設計業務や産業保安監督部審査対応などを行う企業として活動しています。現在、日本の各地で風力発電設備の設置が行われていますが、そこに使われる風車のほとんどが海外メーカー製です。こうした事情もあり、風車を安全に立てるための評価において、日本の建設基準や地震・台風といった独自の現象に知見を持つKKEへの期待が大いに高まっています。

国を越えたプロジェクトを成功に導く

国を越えたプロジェクトを成功に導く

私は、風力発電の風車のタワー設計・基礎設計を担当しています。案件によっては、設計担当ではなくPL(プロジェクトリーダー)として携わります。設計担当の場合は、自ら風の解析や風車タワーの解析に関する計算に取り組みます。また、PLを務める場合は、対顧客の窓口となり、プロジェクト管理と品質のチェックをすることがメインの業務となります。最もやり甲斐を感じるのは、海外の顧客に日本のルール、やり方、設計方針などを説明し、議論するときです。風車業界は多国籍のプレイヤーがおり、実務の30%は外国語で行われます。そうした環境にあって、総合的な知識と英語・日本語・スペイン語・カタルーニャ語によるコミュニケーション能力でプロジェクトを成功に導いたときは、大きな喜びを感じます。「あなたがいて助かりました」「あなたのような人材が欲しい」という声をいただけると、「自分の能力を活かせた」という実感とともに、新たな仕事へのエネルギーが沸いてきます。

SCHEDULE

ある1日の流れ

  • 9:00

    出社
    メールチェック

  • 10:00

    プロジェクトごとの
    現状確認・作業

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    設計業務・
    社内外打ち合わせ・
    資料チェックなど

  • 19:30

    退社
    (子供を迎えにいく日は17:00退社)

興味を持つテーマに挑戦できる風土

KKEでは外国籍所員は、特別な存在ではありません。私が入社したときは、外国籍所員は日本の大学の卒業生のみでしたが、ここ数年はASEANを中心に海外の大学出身者が増え、同じチームにインドネシア人もいます。日本で暮らした経験が乏しい人からすると、日本社会はなじみにくいところがあるでしょう。しかし、KKEでは日本語の学習を支援したり、英語での情報発信に力を入れたりするなど、外国籍の所員ができるだけ早く日本の生活に慣れることができるように努力しています。社風としては「好奇心が旺盛な人」、「自分が興味を持つことに挑戦したい人」に、非常に向いています。私自身の次の挑戦は?というと、洋上風車と国際基準の設計法の把握です。陸上とはまったく別の現象が起こる洋上への風車建設は、私にとって未知の領域です。けれども社内の30部門のエンジニアたちから解析の知見を借りること、あるいは他社の技術研究所や海外のコンサルからの知識を得ることにより、洋上風車という新しい価値を創造していきたいと思います。