耐震診断・改修設計
耐震診断・改修設計

より長く安全に利用できるように
建築物の耐震性を高める

耐震診断・改修設計
望月 澪
2007年度入社
関西大学
工学部建築学科
建物の制約条件や顧客の要望と向き合う

建物の制約条件や顧客の要望と向き合う

2011年の東北地方太平洋沖地震以降は、建築物の耐震性についての意識が社会的に高まり、私が手掛ける耐震診断や補強・改修設計の依頼が増加しています。1995年の兵庫県南部地震では、1981年の建築基準法改正以前に設計された建築物の多くが大きな被害を受けましたが、現在でも改正後の建築基準を満たしていない建築物が数多くあります。そのような建築物の安全性を検証し、必要に応じて最適な改修・補強を行っていくことが私たちの使命です。対象となる建物は、ビルや集合住宅、工場など多岐にわたりますが、中には小倉城などの文化財建造物も含まれます。一般の建物では、建築物の状況と「外観に影響を出さないようにしたい」「建物を利用しながらの補強を行うことは可能か」といったお客さまからの要望を考慮し、最適な工法の提案に努めます。また文化財建造物では、社会全体の財産として「極力ありのままの姿を残す」などの制約が課せられ、改修設計に一層の工夫が求められます。

「やりたい仕事」を自分の行動で引き寄せる

「やりたい仕事」を自分の行動で引き寄せる

私たちの仕事は、「会社が受注した案件をこなしていく」というイメージが強いかと思いますが、そればかりではありません。日頃から営業担当に「自分はどんな仕事がしたいのか」「何ができるのか」をアピールすることで、自分の意思に沿った仕事を自分のもとへ引き寄せるというのがKKEのスタイルです。すべてとはいきませんが、仕事の方向性を自分で絞ることができるため、高いモチベーションで働くことができます。入社して最も印象に残る案件が、ある文化財建造物の改修設計です。周囲の誰も経験がなく、何が正解か分からない中での作業でしたから非常に苦労しました。建物のモデル化の方法から解析方法、評価方法まで、すべてを一から考え、1年間をかけてようやく形にすることができました。途中は、先の見えない作業に不安でいっぱいになりましたが、「これができれば、この分野に関しては誰にも負けないようになる」と自分を奮い立たせて乗り切りました。

SCHEDULE

ある1日の流れ

  • 9:00

    出社
    チームの進捗
    チェック、打ち合わせ

  • 10:00

    設計・解析作業

  • 12:00

    昼食

  • 13:30

    顧客打ち合わせ

  • 15:30

    設計・解析作業、
    方針調整

  • 16:00

    社内レビュー
    (TV会議)

  • 17:00

    設計・
    解析作業の続き

  • 20:00

    退社

「挑戦を実践する場」が与えられる

KKEは、大学院卒、学部卒といった肩書にとらわれず、一人ひとりをしっかり評価する会社です。私は学部卒ですが、だからといって業務の割り当てなどの面で扱いが違うと感じたことはありません。また、業務を進めていく上では、問題解決のために助けてくれる多くの仲間がたくさんいて、彼らと共に楽しみながら仕事をすることができています。さらに、与えられたミッションの遂行が求められるだけではなく、「自分のやりたいことに挑戦させてもらえる風土」も気に入っています。KKEを私なりに表現するとしたら、「挑戦したい人にきっかけと実践の場を与えてくれる会社」です。私個人としては今、文化財建造物の保存や災害に対する企業の事業継続性に関する提案に強い興味を持っています。会社が社員に挑戦を推奨してくれる環境を活かして、文化財建造物をはじめ既往の解決方法が確立されていない新しい領域にどんどん進んでいきたいと考えています。