20名の所員が語る、KKEのシゴト

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新卒、キャリア、様々な国籍、様々なプロの仕事がここにある

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データとITで
業界問わず課題解決

矢野 夏子

Natsuko Yano

  • 新卒
  • 技術コンサル
  • 東京

理工学研究科 物理学専攻

オペレーションズ・リサーチ部

テーマパークの混雑シミュレーション、ワクワクした思い出

理系の兄に影響を受けて物理が好きになり、大学では物理学を専攻していました。そして、同時に数学を使って現実の世の中の役に立てる、経営工学も面白いと思っていました。

たまたま先輩の中にKKEを知っている人がいたこと、そして、竹芝で行われたイベントに参加したことがきっかけでKKEに興味を持つようになりました。イベントでは、テーマパークの中で何割の来場者に混雑情報を知らせると、全体の混雑が緩和されるのかというマルチエージェントシミュレーションの紹介があり、ワクワクしながら聞いたのを今でも覚えています。イベントにいらっしゃった所員の方々の雰囲気が合うなと感じ、一緒に働きたいと思いました。さらに、頂いた冊子を読んで、理系の考え方をいかに世の中に役立てるのかという会社の想いに共感し、入社したいと思うようになりました。

科学が世の中の役に立つ

入社してからは、オペレーションズ・リサーチを使って問題解決をする部署に配属され、今も在籍しています。入社してすぐに手掛けたのは『鉄工場に設備投資をした際、鉄生産量は本当に増えるのか』というシミュレーションでした。設備投資額は莫大であり事前検証は必須です。分析の結果、設備投資をすれば生産量が増える、という結果を導き出すことができました。

他にも、シンガポールにて人手不足に悩んでいた大手コンテナ会社から仕事を依頼されたこともあります。先方から依頼された内容は『コンテナをコンテナ船のどこに載せたらよいのか』というもの。コンテナには重い軽いというだけではなく、すぐに降ろす荷なのか、いくつもの港を経由して長く運ぶ荷なのか、という違いがあり、それをムダなく配置するのが大きな課題でした。完全な自動化にまでは至らなかったのですが、このプロジェクトで得られた知見は部門にとって大きな財産となり、のちに熊本でそのプランニングをアウトソーシングで受けるという事業につながりました。

現在手掛けているのは、2024年問題に直面しているトラックの荷積み問題です。メーカーは積み残しを避けるために余裕を持たせてトラックを確保するのですが、その結果、荷物を運ばないトラックが発生することがあります。こういった課題を解決するために、私たちは最適な配置でトラックに荷物を格納するプランを自動的に作っています。目の前にトラックと荷物があれば、担当者が当然できる仕事なのですが、それを目の前にトラックもモノもない状態でもできる仕事にするのがこのシミュレーションのメリットです。

色々な業界の新しい課題解決に取り組むことで、解決手法や応用範囲の幅が広がっていくのがオペレーションズ・リサーチの面白いところでもあり、業界の壁がないKKEの特徴とマッチしていると感じています。

社会の悩みを解決したい人、大歓迎

私は学生時代に理学を専攻し、ミクロな世界のモノを相手に研究してきました。今は、現実の社会活動を対象にしています。一見全く違う知識が必要に感じられるかもしれませんが、どのようなモデルを作るのか、データの近似をどのように取得するのか、という数理的な考え方はミクロなモノにせよ社会活動にせよ同じだと思います。

世の中には困っている人がたくさんいます。KKEはその人たちの悩みを、技術を用いて解決する会社です。従来の産業界はベテランと呼ばれる人たちが己のノウハウを持って解決してきました。しかし、これからはデータを活用しITを用いて皆で課題を解決していく時代です。KKEは、特定の技術にのみ関心を持つのではなく、広く社会の悩みを解決していきたい、という想いを持っている人に向いていると思います。