20名の所員が語る、KKEのシゴト

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シミュレーションで
課題を解決する

後藤 裕瑛

Hiroaki Goto

  • 新卒
  • 技術コンサル
  • 東京

工学系研究科 都市工学専攻

創造工学部

研究テーマと事業がぴったりと合った

私は、昔から地図を見るのが好きでした。加えて、数理的なことにも関心があったので、大学では、都市工学を専攻しました。学部時代は、中山間地域の洪水対策を、大学院では、復興計画の評価検証に取り組みました。大学院在籍時に研究を進める中で、防災計画策定では、安全を求める自治体と、これまで通りの慣れた暮らしを求める住民とのギャップがあることを体感し、合意形成の難しさを知りました。

私がKKEに関心を持ったきっかけは、初めて行った会社説明会でした。参加した際、KKEの業務内容に書かれていた「計画策定支援」・「意思決定支援」という言葉を見て、私の関心事を社会に活かしていくうえでぴったりリンクしている会社だと感じました。いざKKEの所員と会ってみると、日常の仕事のことを楽しそうに、かつプライドを持って話されていました。また、会社の雰囲気としても気楽に話せる風土を感じ、KKEに就職を決めました。大企業くらいしか知らない親戚からは、不思議な顔をされたのを覚えています。

現実の検証ができない課題を、シミュレーションで解決する

入社後は創造工学部に配属され、主にモデリングやシミュレーションを使ったお客様の意思決定支援を行いました。防災の分野では、原子力災害の避難計画の策定支援に携わっています。災害時の避難は現実世界での検証ができないため、シミュレーションが計画の策定に重要な役割を持ちます。また、その内容が万が一の際の人命に大きく関わるため、責任が大きい一方、成果が広く世の中に公表されることから、社会に貢献していることを強く実感できる業務です。

バックグラウンドに近い分野では、賑わいづくりを目的として、イベントを行なった際の人流シミュレーションに取り組みました。国土交通省が公開している3D都市モデルを活用したユースケースです。この業務は西新宿を対象としていたのですが、西新宿はオフィス街であることや歴史的な背景から、賑わいが生まれづらく、その改善のため、さまざまなイベントを企画しています。ただ、イベントも費用が多くかかるため、災害と同様、現実世界で実験することが難しく、事前の検証が必要とされてきています。特に、まちづくりにおいては地権者や自治体、住民などステークホルダーで議論するため、将来イメージを可視化して合意形成を図ることが非常に重要で、私はその課題に対して、人流シミュレーションというソリューションを用いて取り組みました。

この業務は国の大きなプロジェクトであり、かつ私がリーダーを務めたものですが、技術的なハードルも高く、業務開始当初は非常に苦労しました。ですが、部内、社内のさまざまなサポートを得ながら、何とか良いソリューションを開発でき、お客様などから良い評価を受けたことで、大きな達成感を得られました。また、都市計画の業務をKKEでやっていけるという自信にもなりました。

自分事として問題を捉えると、チャンスが増えてくる

KKEの魅力は建築、製造、通信など幅広い知識の掛け合わせが起こることで価値が生まれることにあります。私が参加している、3Dに興味を持った社内SNSコミュニティには80名ほどが参加しており、部署や職種、年次を問わない情報交換が行われています。その中で、私はまちづくりに係る業務やセミナーなどを積極的に発信し、関心の輪を広げていっています。過去、まちづくりに係る業務は多くなかったそうですが、このように主体的に動いていく中で自らまちづくりに係る業務を創り出していくことができるようになってきました。

KKEに向いている人は、自分ならどうするのか、こういう方向なら実現可能なのではないか、と自分事として問題を捉えることができる人だと思います。そのような人にとって、主体的に動くことでいくらでもチャンスが増えていくKKEは非常に面白い場だと思います。