20名の所員が語る、KKEのシゴト

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防災における
人の意思決定に関わる

山口 裕美子

Yumiko Yamaguchi

  • 新卒
  • マーケティング
  • 東京

工学研究科 建築学専攻

エンジニアリング営業2部

昆虫柄の就活スタンプラリーに魅せられた

私は高等専門学校を卒業後、大学編入を経て大学院に進学し、建築、その中でも解析シミュレーションによる地震時の建物被害をテーマに研究していました。建築には技術や工学的な面白さだけでなく、人の行動や制度設計、意匠、芸術の分野にも関われる幅の広さがあり、大学で多様な分野や分野横断的な講義を受けることができて今でも良かったと思っています。

就職活動をした時には、構造設計や解析のソフトウェアを開発できる会社を志望していました。最新の設計基準や知見をもとに、新しい技術を組み込んだり、プログラムを作る仕事の方が、それを使うだけよりも本質的だと思ったからです。

その中で、他社に比べて選考が早かったKKEを受けることにしました。改めて振り返ると、KKEの選考はユニークでした。今でも印象に残っているのが、昆虫柄のスタンプラリー(笑)。当時、KKEのホームページは、大空に飛び立とうとするバッタの拡大写真をトップ画像に使っていました。その写真だけでも鮮烈に個性的なのですが、KKEは採用フローのサブコンテンツとして、選考に合わせて昆虫の絵柄のスタンプを集めていくというスタンプラリーを実施していました。肩に力が入って自分らしさを見失いがちな就職活動中の学生に対して、大人の遊び心で和ませくれる良い会社だなと思いました。そのおかげもあって、面接も自然体で臨むことができました。

新しい価値を生み出し未来を広げる仕事を

入社後はまず、エネルギー施設等の解析コンサルティングの仕事をしました。仕事に慣れてからは、技術を受け継ぐ立場から伝承する立場に変わり、新人教育を担当することも増えました。最初は伴走することを心がけ、成長を見極めたら仕事を任せるということを意識していました。

入社して12年経ってから自分の希望で、営業マーケティング部門に異動しました。これも、若い人が自分を将来像の一つとして見ると考えたことがきっかけで、周りの人とは違った観点で新しい価値を生み出したり、未来を広げたりすることができる姿を見せられるようになっていたいと思ったからでした。

現在は、防災・DXソリューションの営業を担当しています。防災における人の意思決定に関わる仕事です。特に力を入れているのが、KKEと東京大学との共同研究を基に開発された「RiverCast」という洪水予測システムの普及です。事業展開という観点では全くのゼロの状態から、営業とマーケティング両面での試行錯誤を続ける中で、自治体や河川の中や河川近くの工事現場を持つゼネコン企業に向けてRiverCastを展開させてきました。営業をしていて楽しいと思うのは、お客様の要求と当社の提供技術をすり合わせてうまくマッチさせることができたとき。導入いただいた自治体からは、職員数が限られる中で、見通しを持って水防対応や避難所開設の準備にあたることができ、心理的な負荷が低減できると評価されています。

問いを作れる人。ゲームを作り出すことの価値

KKEはアウトプットさえ出せば、やり方にこだわらず仕事を個人の裁量に任せる自由さがあります。私には子供が4人いますが、仕事の範囲を狭めるのではなく、しっかり仕事をする日と育児をする日を日によって使い分けてバランスをとることで、育児との両立の中でもベストを尽してこれたと考えています。周りの人にそのような働き方を受け入れていただいたことがとても助かりました。

KKEに向いているのは、出された問いに答えるのではなく、問い自体を自ら創ることができる人。ゲームは遊ぶだけのものとしてあるのではなく、今あるゲームのその先には必ず新たなゲームを作れる可能性があると私は思っています。