音楽との出会いは高校生の時でした。
当時、ヴァン・ヘイレンや松本孝弘氏が好きで、
彼らに憧れてギターを始めました。
若さ故の反骨精神と音楽が融合する形で、私の音楽人生はスタートしたように思います。
大学では、音楽サークルの非常に混沌とした学内スタジオに入り浸り、ほぼ毎日そこで生活していました。
その後社会人になってからは、Jazzに傾倒していきます。
ギターにも、バイオリンのストラディバリウスのように名人の作った物があります。
マルキオーネ氏のギターブランド「Marchione Guitars」。
彼のものづくりにおける理念やギター制作工程の動画を調べているうちに、こう思うようになりました。
自分でも作れるかもしれない?
すぐに海外から、2メートルの無垢の角材を買い付けました。
8ヶ月間、後先構わず、休日を使って完成させたのが、このセミアコースティックギターです。
通常、セミアコースティックギターのフロント板にはサウンドホールと呼ばれる開口穴がありますが、これは少し変わっています。漢字の「玲」を手削りでくり抜いてあり、これは娘の名前から一文字とりました。
他にも新しいデザインや構造を考案して、いろいろと実験的に取り入れています。
このただならぬ趣味が仕事に役立つこと?
それはないですね(笑)
ただ、マルキオーネ氏がやっていたことを構造から理解し、仮説を立て、様々な課題に直面し、トライ&エラーを繰り返しながらその課題を解決し、最後は完成させる——
その一連の作業は今の仕事(エンジニアリング・コンサルティング)に通じるところがあるかもしれません。
夢ですか?
実は、娘が最近ギターを弾けるようになりたいと言っているので教えているのですが、
少しでも音楽やアートに関わるクリエイティブな自分らしい人生を送ってもらえれば、それで幸せですね。