これこそが、KKE多様性の源泉

ただならぬ!
趣味人たち

KKEに生息する、すごい趣味や得意技を持った所員たち

04

文化人類学的トラベル

リクルート部

安部 友子

Yuko Abe

  • キャリア

新しい発見のある旅が好きです。

何も観光資源がないと思える場所でも2〜3泊してみる。
地域の空気を感じ、自分なりに掘り下げる。自分の当たり前と、地域の当たり前の違いを感じる。
旅は旅でも、文化を超えて何かを学ぶ、言わば「文化人類学的トラベル」が好きなんだと思います。

これまで行った国は、イギリス・台湾・フランス・ドイツ・ケニア・ザンビア・エチオピア・タンザニア・タイ・カンボジア・インド・ギリシャ・ペルーなど。

最初は、イギリスへのひとり旅でした。

大学には自分の期待する学びがないと思い、前から興味のあった海外へ行ってみることにしたんです。
当時はイギリスの音楽が好きだったので、イギリスへ。それで実際に行ってみたら、驚きです。
地下鉄で降りたい駅があるのにうまく降りられないんです。日本だとなんでもないことが、全くままならず(笑)
その地域のルールを推察して真似するのですが、すぐには思い通りになりません。でもそれが逆に新鮮で、すごく楽しかったんです。

初めての旅の記憶です。以降はいろんな国で、そんな旅の繰り返しです。

そしてケニアへ。

当時、ハウスメーカー勤務だったのですが、毎日、同じ会社で同じことの繰り返しで学びがなく耐えられなくなったんだと思います。
働くうちに今とは違う、あの時の旅のような新たな発見のある環境へ 、と思い、青年海外協力隊にエントリーしました。

赴任先はケニアで、腹の立つことは日本の10倍ありました(笑)
例えば、アパートの水が出ない。1週間したら出るって言われて、結局出たのは1年後でした。
彼らと私の使う「時間」や「約束」という言葉は、例え同じ言葉を使っても、概念が全く違います。
それらの概念は、共通のエリア・時代背景の上に成り立っていて、その違いに比べたら、それぞれの人間がもつ個性の違いなんて些細なものです。
些細な個性は、根底にある文化的な背景の上でようやく成り立っているものであることが、ケニアでの滞在を通じてわかるようになりました。その後様々な地域に行くのですが、ただの旅ではなく、現地で文化的な違いを発見してはそれを楽しむというフィールドワークと化していきましたね。

旅の終着駅ですか?まだ見えていないですよ(笑)

今はリクルート部で採用に関する仕事をしていますが、そういう意味で、この会社、この仕事自体が旅の続きなのかもしれません。次は、トルコに行ってきまーす!